インプラント

インプラント

当院のインプラントに対する考え方

理事長 滝澤聡明のインプラントへの考え方

今まで診療をしてきて、失った歯を補う治療法であるブリッジや部分入れ歯の場合、支えとなる歯の寿命が短くなるのを数多く見てきました。
本来、歯は親知らずを抜いて上14本、下14本の歯で咬むのですが、残っている歯の本数が少ない場合ほど、ブリッジや部分入れ歯の支えとなる歯に負担がかかり、ダメになる確率が高く、また新たに大きいブリッジや部分入れ歯を作りなおすという悪循環を繰り返し、総入れ歯へ近づいていきます。

現在残った歯を犠牲にしないで、失った歯を補う治療法は残念ながらインプラントしかありません。

今、インプラント治療を希望する人は今までブリッジや部分入れ歯で支えとなる歯がダメになった経験のある人や、異物感・痛みで苦労してきた人、そして隣の歯を削ったり、神経を抜くのに抵抗のある方です。
こういった人達が年々増加し、それに伴いインプラント治療が増え、進化してきました。

インプラントは本当によく咬め、違和感もほとんどありません。
入れ歯のようなわずらわしさもありません。
咬む力が回復すると、若々しくなり、食生活・人生が変わります。皆さま笑顔になられます。
その時が歯科医として最も喜ばしい時であります。

インプラントの手術も麻酔さえ効いてしまえば痛みもありません。
唯一の欠点をあげるなら、保険が効かない点です。

どうか皆さまもご自分の大切な歯を安易に削らないでください。
歯に関してどんな些細なことでもお気軽にご相談ください。きっと、良いアドバイスができると思います。

インプラント治療は神経や血管が傷ついてしまうと痛み痺れが残る可能性があります。当院では安全のため、入念な精密検査を行います。

フラップレス手術(無切開・無剥離・無縫合)

Flapless Surgery:「メスを使わず、痛み・腫れ・出血が非常に少ない手術」

当院が最もこだわり得意なインプラント術式で症例の多くをこの術式で行っています。

メリット・デメリットについて
メリット
  • 精神的不安、恐怖心の軽減
  • 手術の身体への負担が少ないので、全身疾患のある(糖尿、高血圧など)患者さんにもインプラント手術を提供しやすい
  • 手術時間が短いので、疲労が少ない(剥離、糸で縫わないため
  • 傷の治りが早い
  • 治療回数、時間の短縮(抜糸が不要+2次手術が不要
  • 傷が小さいので、出血が少ない
  • 腫れがほとんどない(剥離が無い:骨から歯肉をはがさないため
  • 痛みが少ない
  • 骨の吸収が少ない(歯茎からの血液供給が途絶えないため
  • 歯肉が下がりずらいため、審美性が良い
デメリット
  • 骨を直視できないため、顎骨の形状が把握しずらいため、経験、技術が必要
  • 綿密な術前のCTシュミレーションが必要
  • 深さ、方向のコントロールが難しい
  • サージカルステント(テンプレート)を使用した場合は費用が高くなる
  • シュミレーションとの差が大きい場合は通常の切開手術に切り替えることもある
  • 歯肉、骨の状態によっては出来ないことがある

メリット・デメリットについて

メリット・デメリットについて

フラップレス手術(無切開・無剥離・無縫合)と通常手術
流れの比較

通常手術 フラップレス手術
メスで切開

パンチ、バーなどで歯茎に小さい穴をあける

器具で歯茎を骨から剝がして、骨面が直視できるようにする

剥離(骨から歯茎をはがすこと)は無し

ドリリング → 埋入

ドリリング → 埋入

埋入後、キャップを歯茎の下に入れる2回法が多いため、4~6か月後の2次手術(再度,切開・縫合)が必要

埋入後、キャップを歯茎の上に出す1回法が多いので、4~6か月後の2次手術(再度、切開・縫合)が不要な場合が多い

縫合

縫合は無し
  • 手術後、1~2週後に抜糸が必要
  • 4~6か月後の2次手術(再度,切開・縫合)が必要
  • 抜糸無し
  • 4~6か月後の2次手術(再度、切開・縫合)が殆ど不要

インプラントと従来の治療法

それぞれのメリット

インプラントと従来の治療方法~ブリッジや入れ歯~との違いはどのようなものでしょうか。 良い点と留意点をまとめましたので、比較の参考にしてください。

インプラントのメリット・デメリット

メリット デメリット
  • 天然歯のように顎の骨に固定するので、違和感がなく噛むことができる。
  • 噛む力は天然歯の80%回復することができるので、硬いものを噛むことができるようになる。
  • 隣の歯を削る必要がない。
  • 見た目が天然歯に近い。
  • 良く噛めることは全身的な健康にも良い影響を与える。
  • インプラントを顎の骨に埋めこむ手術が必要。
  • 全身の疾患がある場合には治療ができない場合がある。
  • インプラントを維持するためには十分な口腔衛生の管理と定期的な検診が必要である。

ブリッジのメリット・デメリット

メリット デメリット
  • 固定式であるため、装着しても違和感があまりないです
  • 人工の歯の材料を選択することにより、天然の歯と遜色のない審美的な修復が可能
  • ブリッジを支え、固定するために、たとえ健康な場合でも両隣の歯を削る必要がある。
  • 支えになる歯には大きな力がかかり、将来的にその歯を失うことの原因となる場合がある。
  • ボンティック(ブリッジの橋の部分)の下部の歯肉との間の部分に食べ物カスがつまり、口の中が不衛生になりやすい。
  • 空気がもれて発音が困難になることがある。

入れ歯のメリット・デメリット

メリット デメリット
  • ブリッジでは適応できないような大きな欠損に有効。
  • ブリッジのように健全な歯を削らずに補える。
    (削る替わりにバネで固定する場合もある。)
  • バネによる隣の歯への負担が大きい。
  • 噛む力が健康な状態に比べて30~40%くらいになる。
  • 取り外して手入れをする必要がある。
  • すぐにガタつきやすい。
  • 口の中に違和感を感じやすい。
  • 食物がはさまって口の中が不衛生になりやすい。

治療費について

インプラントと従来の治療方法~ブリッジや入れ歯~との違いはどのようなものでしょうか。
良い点と留意点をまとめましたので、比較の参考にしてください。

インプラントの費用

  • インプラントは保険適用外であるので自由診療となる。
  • 手術の難易度、埋入本数等により必要な費用が算定されます。

ブリッジの費用

  • 保険適用材料を使用する場合はその保険点数内。
  • 使用材料による保険適用外のものは自由診療となり高額となる場合もある。

入れ歯の費用

  • 保険適用材料を使用する場合はその保険点数内。
  • 使用材料による保険適用外のものは自由診療となり高額となる場合もある。

インプラント治療は神経や血管が傷ついてしまうと痛み痺れが残る可能性があります。当院では安全のため、入念な精密検査を行います。

当院のインプラント治療のメリット

綿密な検査と分析

安全・確実な手術のために、CT・模型で分析し、インプラント埋入方向を細かく決定した手術ガイドをつくり、さらに手術前に模型上で試してから本番の手術を行なっています。
また、当院ではインプラントレポートを配布しています。

① 診断レポート ② ステント ③ CT分析

2,負担の少ない治療法

患者様にとって身体的・精神的・経済的負担の少ない治療を行っています。

1.骨幅が狭い時

通常 骨を真ん中で割り、骨のみで叩いて拡げ、骨移植し膜をのせます。(スプリットクレスト法)
当院 特殊な器具を使い、徐々に手用で負担のないように拡げます(ドリルなしで)。骨移植も必要なく治療期間も半分に短縮されました。(OAMインプラント) 経済的にも負担がかかりません。

2.骨量が少ない時

通常 膜を張って骨をあつめていました。(GBR法)膜を使用すると、身体的・経済的な負担がかかります。
当院 埋める場所を少し変えることにより膜なしで十分骨ができるため、なるべく膜なしで行なっているため成功率も高いです。

※第一選択ではありませんが、GBRしなくてはならないこともあります。

3.抜歯と同時にインプラントを埋入もしています。(抜歯即時インプラント)

通常 抜歯後、数ヶ月から半年くらい待ってからインプラントを埋める(骨は治るが量が減る)。
当院 抜歯と同時にインプラントを埋め込めるので手術回数が減り、治療期間が短縮され負担が減りました。(専用のインプラントを使用しています。)
抜歯直後の方が傷を治す力が盛んでインプラントを埋めた後も治りが早く、骨が減るのを防ぎます。

4.上の奥歯付近に骨が少ない時

通常 サイナスリストといって、上顎洞を持ち上げ、他から骨をもってきて埋め込みますが、術後の腫れ・痛みも強く、長く続き、非常に負担がかかります。
当院 ソケットリフト フロアエレベーションという方法で、痛み・腫れを少なく、十分成果をあげています。

ドリルを使わないインプラント

当院では手術に対し、恐怖や抵抗ののある患者様に最適な、ドリル無しのインプラント方法を行なっています。

通常 ドリルを何種類も変えながら穴を大きくしていくため、ドリル特有の振動がある。
当院 最初の数秒のみドリルを使うがその後は特殊な器具を手用で丁寧に振動なく徐々に拡大し快適に、苦痛なく手術が受けられる。(OAMインプラント)

※ただし、骨が硬い時はドリルを使用します。

無料カウンセリング

初診時、無料カウンセリングを行なっております。
この時に患者様のお口の状態、お困りの点、などをすべてお聞きします。
レントゲン、検査なども無料で行なっております。
それとともに丁寧に状態とおおまかな治療計画、インプラントの注意点、流れをご説明させていただき、納得いただいた上で治療に入ります。
カウンセリングのみ受けられて、実際治療されなくても全然構いませんのでお気軽にお電話ください。
「インプラント無料カウンセリング希望」と伝えてください。

安心の保障制度

インプラントを骨に埋めてから、かぶせもの(上部構造)の破損について5年間の保証がありますので安心です。

医療費控除

インプラントの治療費は医療費控除の適用になりますので医療費控除を利用するかしないかではかなりの負担額が違ってきます。
当院では患者さんのご負担を少しでも減らせるよう、徹底した説明を心がけております。

リーズナブルで種類豊富なインプラント

当院ではお客様の負担が少ないよう、できるだけ費用を抑えた価格で提供させて頂いています。

  • 現在4種類のインプラントを使用しています
  • かぶせもの(上部構造)も豊富な種類があり、患者様に最適な品を選んでいただけます。

定期的なメンテナンスサポート

インプラントに虫歯はありませんが歯周病はあります。これにかからなければずっと持ちます。
インプラントは異物なので天然歯よりもデリケートなため、3~4ヶ月に一度、お口の中のクリーニングと定期的なチェックが必要です。
当院では、インプラントは一度埋めたら終了ではなく、一生患者様のお口の中の健康が保てるようにサポートしていきます。

現在のインプラントの問題点

1.出血・神経マヒ対策が不十分

CT撮影を行わない手術は危険

インプラント治療では、太い血管や神経の近くに長いインプラントを埋めています。
その神経や血管が傷ついてしまうと痛み痺れが残る可能性があります。
そのため綿密な検査と説明が求められるのですが、CTの撮影をせずに埋入しているケースが少なからず存在します。

当院では安全のため、入念な精密検査を行います

出血・神経マヒ防止のために当院では、通常のレントゲン以外に大学病院でCTを必ず撮影して、放射線科の医師と連携し血管・神経までの距離と骨幅を限り無く正確に測定し、太い神経・血管とインプラントの距離(安全域)を通常よりもさらに1~3mm多くとってインプラントを埋入しています。

安全で丈夫なインプラント

安全性を高めるために少し短いインプラントを埋入するため骨と接触する表面積が減ってしまい、上手くインプラントが安定しない場合があります。

そのため当院では
  • インプラントを太くする
  • 通常のインプラントよりも表面積の多いものを使う
  • 本数を増やす

等の対処を行うことで、安全で丈夫なインプラント手術を可能にしています。

■患者様へのお願い■

インプラント治療を安全・確実に行なうためにCT撮影(場合によって血液検査)を面倒がったり節約しようと考えないで、必ず受けてください。当院ではCT撮影(場合によって血液検査)を拒否された方はインプラント治療はお断りしていますのでご了承ください。

2.患者さんに負担の大きい骨移植

肉体的、精神的、経済的に負担が大きい

骨が吸収して高さや幅が無い時に、すぐ骨移植(GBR)をする傾向にあります(手術回数が多くなり成功率も落ちる)。
骨移植はインプラントを入れる事よりも痛み・腫れを伴い、身体的・精神的・経済的にも負担が多いため当院では極力患者様のためには行なうべきではないと考えています(どうしても必要な場合はあります)。

当院の対処法

移植をなるべく避けるために 骨を呼び込む力があるインプラントを選んで使い、埋入する位置を工夫し、骨を増やしています。 チタンの表面にハイドロキシアバタイトという骨誘導機能を持つ材質をコーティングしてあるインプラントと、生物学的理論にもとづき、骨を増やします。

また、骨幅が狭い場合にも別の治療法を行っています。

通常 骨を移植して外側へはり、そこにインプラントを入れる。
当院 特殊な器具を使い骨の内側から押し拡げ、骨を圧縮し、密度をあげてからインプラントを入れます。

歯肉を切開する量や骨を削る量が少ないため、痛み・腫れも少なく、安全で確実です。

ドリル無しのインプラント

ドリルなしのインプラント「OAMインプラント」を使用しています(名古屋市立大学医学部講師 大口弘医学博士考案)。

最初の1回のみ、数秒ドリルを使うのみで、あとは手用器具でサイズをあげ、振動もなく、骨の穴を拡げ(幅も)、骨密度もあげられるため、怖がりの人、骨粗鬆症の人に最適なインプラント法で、骨移植、GBRなどをしなくてもインプラントを行なえる場合が多くなりました。

この方法により、インプラント手術がより快適なものに改善され、苦痛なく確実に手術が受けられるようになりました。(骨が硬い人は適用できないこともあります)

 

インプラント治療の流れ

1カウンセリング

カウンセリング内容(相談は無料です)

  • レントゲン撮影
  • インプラント埋入本数(予定本数)のご説明
  • インプラント手術、治療の注意点のご説明
  • インプラント治療費のご説明(CT撮影後、最終決定)
  • 虫歯・歯周病などの治療の必要性とその治療の順番のご説明

インプラントのカウンセリング・ご相談に関しましては、1回目のカウンセリングではレントゲン・CT撮影、患者様のご要望のヒアリング、埋入本数(予定本数)・手術、治療の注意点のご説明、インプラント体の選択を行います。

口腔内の状態は患者様ごとにそれぞれ異なりますので、まずはレントゲン・CTで顎の骨の状態などを確認いたします。
レントゲンだけでは二次元的な解析になってしまう為、CTで顎の状態を正確に把握いたします。

そして、患者様より頂いたご希望と、口腔内の診断結果を基に治療計画を立てて、2回目のカウンセリング時にお見積りのご提出と治療方法、治療の進め方をお話しする流れとなっております。

お悩み、ご不安、術式、治療費などお気軽にご相談ください。

インプラント治療は神経や血管が傷ついてしまうと痛み痺れが残る可能性があります。
当院では安全のため、入念な精密検査を行います。

2CT撮影と最終治療計画

  1. 診断用ステントをつくり、ステントを入れた状態で当院でレントゲン撮影
  2. 大学病院等でステントをつけてCT撮影(場合によっては血液検査)
  3. 最終的な治療方針・治療費の説明
  4. 同意書の作成
  5. 手術前にお口の中の歯石などを除去(細菌を減らします)

3一次手術

  1. 手術直前にお口の中の清掃、痛み止めと抗生剤の服用
  2. 麻酔、血圧、脈拍、血中酵素飽和度測定
  3. インプラント埋入
    1本20分前後で、特殊器具使用時にはもう少しかかります
  4. 翌日、消毒・洗浄
  5. 1~2週間後、抜歯
    その後1~2ヶ月に1度チェックします

4二次手術(必要ない時もあります)

一次手術から3~6ヶ月後(骨の状態によります) インプラントが骨とくっついているのを確認し、土台を立てます。
(インプラントの頭をだすだけなのできわめて簡単です)

5型どり

二次手術から10~14日後に型どりします

6上部構造(かぶせ物)の計画

最終完成の前に、咬み合わせ、形、適合をチェックします。

7上部構造(かぶせ物)のSET

二次手術から1ヶ月後(一次手術から3ヶ月半~)に最終のかぶせものをします。

8メンテナンス

インプラントや天然歯をできることなら一生もたせていただきたいと考えています。
インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病にはなります。
クリーニングすることにより、歯周病になるリスクは大幅に下がりますので、しっかりメンテナンスは受けてください。

インプラント治療の治療費

インプラントの種類

インプラント治療のQ&A

誰にでも治療は受けられますか?

年齢的に顎の骨が完成する20歳前後から、健康な方であれば基本的に誰でも治療を受ける事ができます。
ただし、全身疾患、妊娠中の方などはインプラント治療を受けられない場合がありますので、ご相談ください。

手術の際に入院が必要ですか?

基本的には入院の必要はありません。但し、特殊な症例の場合や、全身疾患を有する患者さんの場合には入院して手術を行なうこともあります。

治療期間はどのくらいかかるのですか?

インプラントを埋入した部位や個人によって差がありますが、4ヶ月から7ヶ月程度の治療期間が必要となります。

インプラントはどのくらいもちますか?

患者さんのお口の中の衛生管理に大きく関係してきますので、お口の衛生状態が悪いとインプラントの寿命が短くなる場合もあります。常に衛生状態を良好に保ち、担当医師や衛生士の指導に従っていただくことが大切です。インプラントの10年生存率は95~97%前後です。

治療費用はどのくらいかかりますか?

現在は保険治療の適用になっていません。埋入するインプラントの本数・種類・治療の内容により異なります。
詳しくはインプラント治療費をご覧ください。

インプラントの治療のご相談を受けましたら、インプラント治療に関するカウンセリングの時間を十分にとります。 ご不明な点があれば、お気軽にご質問・ご相談ください。