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症状別

仮歯・仮付け

詰め物・かぶせ物の、仮付け後の注意事項

仮付け写真1 仮付け写真2

まだ外す時にひっかける為の、でっぱりが付いています。
舌や頬に当たる感じがしますが、本付け時には取り除きます
今まで入っていなかった所に、詰め物・かぶせ物が入ると、
手前・奥歯が少し押されて窮屈な感じがしますが、使っているうちに慣れてきます。
ゆるいと物が挟まりやすくなります。
咬み合わせなど高く感じても、仮付けなので次回調整致します。
ガム・キャラメルなど粘着性の強い食べ物は、取れて飲み込むおそれがありますので避けて下さい。

※しっかり入ってしまい取れなくなる場合があります。
無理に外そうとすると歯を痛めますので、セメントがゆるむまで待ちますがしっかり入っていますので、特に虫歯になる心配はありません。

仮歯

仮歯

仮歯は、プラスチック製です。固い物を噛むと割れるおそれがあります。
またガム・キャラメルなどもくっつきやすく仮歯が取れやすくなりますので避けて下さい。

外れたり、壊れやすい場合

悪習癖

  • 歯ぎしり
  • くいしばり
  • 前後左右の動きが多い

悪習癖により削れている

悪習癖により削れている
白いプラスチックが破損
白いプラスチックが破損 ナイトガード

悪習癖改善、はずれたり、こわれるのを防止するため、左の図の装置(ナイトガード)を入れます。

腫れる原因

歯周病

歯周病

歯と歯肉の間に膿・血がたまった。

根の先に膿

歯根の先の骨の部分に膿の袋がある。

歯根の先の骨の部分に膿の袋がある。

破折

亀裂部に炎症

根が割れて亀裂部に炎症。

親知らず

親知らず

親知らずの歯と歯肉の間が汚れ(細菌)により膿・血がたまる。

歯がはえる時

汚れが入り感染

歯肉を突き破って歯の一部が出てきた時、そこの穴に汚れが入り感染。

口内炎

歯ブラシ等で傷つけたり、火傷したり、消化器官が弱まっている時。

鋭縁部などの傷

仮歯、かぶせたもの、入れ歯にとがっているところが触る。

咬傷

麻酔が効いていたり、新しい咬み合わせに直した時などに粘膜・舌を咬んだ。

外傷

ぶつけたりして傷を作った。

外科処置後

治療後

切開、縫合、骨削合、抜歯後。

のう胞・腫瘍

骨や粘膜にのう胞・腫瘍ができた時。

分岐部病変

分岐部病変

腫れた時の処置

激痛で神経が過敏になり麻酔が効かない時

  • 消毒+汚れとり+薬を注入
  • 鎮痛剤と抗生剤の服用
  • 咬み合わせを低くし、あたらないようにする

痛みレベルを少しでも下げて次回、麻酔が効きやすくする。

咬み合わせを低くする
咬み合わせを低くするイメージ

 

切開しても膿がでそうにない時(痛みが強い)

膿を出す通路を作る
膿が骨の中にある時
  • かぶせもの・土台をとリゴムの薬を溶かして、膿を出す通路を作る
  • 切開してでそうになるまで待つ

麻酔が効く時

麻酔
腫れたところから離れた痛くないところから麻酔していく

⇒徐々に近づき周囲を麻酔
⇒切開(膿の出口がふさがらないようにガーゼを入れることもあります)

腫れはいつひくのか

早ければ3~4日、通常1週間でひきます。口の中は少し腫れがこの期間では残っています。
(切開した刺激の腫れ+炎症の腫れ)

切開してひいたのに数日後また腫れと痛み

1回目の切開時に膿がでても、また少しズレたところに逃げて腫れてくることがある。

  • 2回目の切開+ガーゼを入れる
  • 根の治療
  • 抜歯
が必要になることがある。

切開して麻酔が切れはじめる頃が一番痛い

麻酔が効いている間に薬を飲む。
(30分~1時間は効くのに時間がかかり、効果は4~5時間位)

なおりが良い腫れ・悪い腫れ

良い腫れ・悪い腫れ
(上)膿は粘膜の下にある
(舌)膿は骨膜の下にある

⇒膿をだしずらいためにまた腫れることがある

冷やしすぎは良くない

冷やしすぎると膿が固くなり切開しても出にくい
(抗生剤は膿をやわらかくするため服用してもらい、切開したところにガーゼを入れておき、出るのを待つ方法がある。)

切開してもダメな時

抜歯する。

咬むと痛い原因

歯周病

歯周病

歯を支える骨が無い
歯と骨をつなぐ膜(クッションとなり硬さを判別する)が炎症
⇒咬む力に耐えられない。

根の先に膿の袋ができ、膜(歯根膜)を破壊

膿の袋

咬むと圧痛、違和感、ひびく等後遺症が残ることがある。

虫歯

歯にできた穴・つめものと歯の隙間から物が入り神経を刺激。

虫歯

虫歯やその他の原因で神経が炎症起こしている

外傷により膜(歯根膜)が炎症

破折

破折

レントゲンでも大きく割れないと判別困難。

咬み合わせが高い

咬み合わせが高い

歯ぎしり・くいしばり

歯ぎしり・くいしばり

破折歯牙症候群

破折

兆候:歯の局部が圧力(歯を強く咬みすぎること)や温度の変化(冷温)に過敏になります。

兆候は突然現れ、圧力や温度の変化が弱くなると軽減されます。

片側咬み

歯が削れる原因(酸蝕症、咬耗・磨耗)

酸蝕症

酸蝕症

原因

  • 胃酸が歯に繰り返し接触→摂食障害など
  • 生活習慣→柑橘系、酸性飲料の摂取
  • 酸性食品摂食後30分以内のブラッシングによる摩耗
  • 薬剤の副作用(アスピリン、アスコルビン酸など)

対処法

  • 生活習慣の見直し
  • ナイトガード装着、知覚過敏予防剤の使用
  • プラスチックの詰め物で修復(出来ない場合もある)
  • 神経治療(痛みがひどくて改善しない場合)

咬耗・磨耗

咬耗 歯頸部の欠損
咬耗 歯頸部の欠損

原因

  • 過度な咬み合わせのひずみによる磨耗
  • 硬い歯ブラシ、研磨性の高い歯磨剤の使用、過度なブラシ圧

対処法

  • ブラッシング習慣の改善
  • プラスチックの詰め物で修復
  • ナイトガード装着
楔状欠損1 楔状欠損2
楔状欠損1 楔状欠損2

歯がしみる

原因

歯の断面図
  1. 虫歯
  2. 神経が炎症おこしている
  3. 日常の食生活(柔らかい物ばかり好む、あまり咬まないなど)
  4. 知覚過敏
    ・歯ブラシの強い横磨きや咬み合わせにより、根元の神経までの距離が近くなったため
    ・歯肉の炎症により歯根の一部が露出
  5. 接着材の成分が細かい神経を刺激
  6. 金属に変えた時、熱の伝わりが早いため
  7. 歯ぎしり・くいしばりなどにより歯がすりへったため
  8. 歯肉の炎症により、神経の無い歯にもしみる感じがする時がある
  9. かみしめ症候群など過剰な圧が歯に加わり神経が過敏になる時

知覚過敏① WSD(くさび状欠損)

WSD(くさび状欠損)とは

WSD進行前 WSD進行後
WSD進行前 WSD進行後
原因
不適切なブラッシング

かための歯ブラシ
横に大きく動かしすぎ
ブラッシング圧が強い
歯磨き粉(量が多い・粗い研磨剤)

不正な咬み合わせ

歯ぎしり
くいしばり
プラーク=細菌の集団

歯垢

神経に近くなり、しみたり痛みがでることもある

⇒さらに細菌が神経の中に入り、根の先に膿を作ることもあります

歯や歯肉の形が変わり、物がひっかかりやすく、炎症を引き起こします

⇒歯周病の悪化

処置

※つめても、ブラッシング・咬み合わせの改善がないと、また削れたりとれたりします。ただ、改善するまでの間、自分の歯は削らないで済むのが利点です。

ホームケア

  • シュミテクト(硝酸カリウム入り歯磨き粉)
  • MIペースト(リカルデントがカルシウムとリンを高濃度で供給。歯磨き後にパックする。)

WSD(くさび状欠損)治療の順序

①接着剤を歯に浸透させる

G-BOND

②修復したい部分に材料を詰める

修復したい部分に材料を詰める

③光照射して硬化させる

光照射

術前と術後

術前 術後
術前 術後

知覚過敏② 歯茎が下がり歯根(歯の根っこ)が出てきてしみる場合

正常な歯肉の位置 歯肉が下がって歯根が出ている
正常な歯肉の位置 歯肉が下がって歯根が出ている

1. フッ素の塗布

フッ素を塗ることにより歯の結晶を硬くしてしみを抑える。
歯を削ったり材料を盛ったりすることはないが、症状が治まるまで数回かかる。
知覚過敏用の歯磨き粉や、フッ素が入った歯磨き粉を使用しても効果があるが、硬い歯ブラシで強く磨くと、逆に歯が削れてしみが強くなるおそれがある。

2. スケーリング(歯石をとる)

歯石がある所には汚れ(プラーク)が付きやすく、それにより歯肉が炎症を起こし、歯周ポケットが深くなり、歯根(歯の根っこ)が露出してしみやすくなる。歯石や歯の汚れをとる事により歯肉の炎症を抑える。
歯石をとることにより、一時的にしみが強くなる事がある。

3. CR(プラスチックの材料を盛る)

露出した歯根(歯の根っこ)に、プラスチックの材料を盛り、刺激を遮断する。
しみがおさまる可能性は高いが、プラスチックの材料を盛った所に汚れ(プラーク)が溜まりやすくなり、歯肉に炎症が起きやすい。

4. 抜髄(神経を抜く)

しみが強く、治まらない場合の最終手段。
神経を抜くことによりしみなくなるが、歯自体は脆くなる。神経を抜いた歯は最終的にはかぶせ物(差し歯)をする。

歯石が付いている状態 歯石をとったところ 露出した歯根にCRを盛った状態
歯石が付いている状態 歯石をとったところ 露出した歯根にCRを盛った状態