顎関節症・口腔外科

歯ぎしり

歯ぎしりの原因と治療法

自分でが気付かないうちに行っている歯ぎしり

人は誰でも歯ぎしりをすることがありますが、毎晩の歯ぎしりや強い食いしばりは単に眠りの妨げになるばかりでなく、確実に歯や顎の関節を破壊します
磨耗して歯が割れる、折れる、知覚過敏、歯周病が悪化し歯が抜けるなどの原因となるため注意しましょう。
歯ぎしりは、睡眠中に顎を左右に動かしながら、「ギリギリ」「ボリボリ」と騒音を発生させる特徴があります。
音が出るような歯ぎしりは歯の破壊、磨耗が進み接触画積が増えたときに現れます。
他人の睡眠の妨げとなると同時に相当の力が歯に加わるため歯が削れたり折れたりします

原因

    • ストレス
    • 不良な咬みあわせ
    • 日常の食生活(柔らかい物ばかり好む、あまり咬まないなど)
    • 偏咀嚼(片側ばかりで咬む)

治療法

歯ぎしりの原因はストレスや目常の悪習慣など、本人が無意識のうちに繰り返されている場合が多いので歯ぎしりを完全に無くす治療法はありません
しかし、歯や歯周組織、顎の骨、関節、などに過度な負担をかけないようにナイトガード(マウスピース)を装着することが有効です。

使用法

夜就寝前に上の歯に装着するだけです。
朝起きたら外して軽く水洗し変形しないよう歯型に戻してケースにいれて保管してください。
ナイトガードは消耗品です。長期間使用していると穴があいたり、破れたりする可能性がありますが、現在保険のルール上、短期間(約1年以内)での造りなおしは認められておりません。
1年以内の造りなおしは自費になりますのでご理解ください。

ナイトガードの種類

ナイトガードの種類は、ソフトとハードがあります。
厚みは、1.0mm 1.5mm 2.0mm と3種類ご用意致しております。

顎関節症

症状

    • 顎が痛む
    • 口が大きく開けられない
    • 顎を動かすと音がする
    • 噛み合せに違和感がある

原因

    • 歯ぎしりやくいしばり
    • ストレス
    • 偏咀嚼
    • 癖や習慣 ⇒うつ伏せ寝、頬杖、猫背の姿勢など
    • 悪い噛み合わせ

治療法

    • スプリントの装着
    • 生活習慣・悪習癖の改善
    • 開口訓練
    • 噛み合わせの調整

 

口腔外科(親知らず)

親知らずの抜歯

親知らずは通常、10代後半から20代頃に生えてくる奥歯であり、現代人の顎が小さくなっているため、咬み合わせを構成する歯としては適していないことが一般的です。このため、清掃性や咬み合わせへの影響を考慮し、歯科医師からは「抜歯したほうが良い」とのアドバイスがよくされます。

ただし、個人差があり、親知らずがまっすぐに生えている場合など、抜歯が必ずしも必要ではないケースもあります。歯科医院での検診では、「悪くはないが将来的な問題を防ぐために抜歯が良い」といったアドバイスや、「隣接面にむし歯がある」「清掃が難しく歯石がたまっている」などの理由で抜歯を勧められることもあります。抜歯の必要性は個人の状況によるため、気になることがあれば当院まで相談ください。

当院での「親知らず」の抜歯について

当院の口腔外科では、お口や口周りの外科処置を専門とし、親知らずの難抜歯や横向きの歯の抜歯、外科処置が必要な症例に対応しております。

ただし、親知らずの抜歯においてリスクが高い場合、大学病院や口腔外科専門の病院に紹介することがあります。大学病院や専門の病院では、紹介状がないと診療を受けられないことがあるため、まず当院で診察を受け、必要であれば紹介状を発行いたします。

当院の親知らず治療の特徴

痛みに配慮したスピーディーな治療

深く埋まった親知らずを抜く際には、最小限の範囲で骨を削り、骨へのダメージを最小限に抑える低侵襲な抜歯手法を採用しています。この方法により、患者様が痛みを感じることなく、極力無痛の状態で親知らずを抜き取ることが可能です。

また、下あごの太い神経をブロックする伝達麻酔を併用することで、麻酔の効果を少ない量で長時間かけて広範囲に行い、万全の状態で無痛の親知らず抜歯を行います。

手術時間は可能な限り短くし、腫れを最小限に抑える努力を行っています。抜歯後には縫合を丁寧に行い、細菌感染の可能性を防ぎます。これにより、患者様が安心して手術を受け、円滑な回復を促進できる状況を整えています。

歯科用CTを用いた丁寧で安全な抜歯

当院では親知らずが横向きや斜めに生えている場合でも、CTを導入しており、二次元レントゲンでは確認が難しい部分まで詳細に診断できます。親知らずの生え方や向き、根の曲がり具合などを個別に把握し、確実かつ精密な治療を提供しています。このアプローチにより、余分な切開や骨の切削を避けつつ、患者様の肉体的・精神的負担を最小限に抑えることができます。

手術時間も可能な限り短縮し、腫れを最小限に抑えるための努力を怠りません。また、抜歯後には丁寧な縫合を行い、細菌感染のリスクを低減します。これらの取り組みにより、患者様が安心して手術を受け、円滑な回復が期待できる状況を整えています。

高次医療機関と連携

複雑な処置が必要な症状や持病の影響で入院が必要な場合などは、高次医療機関をご紹介します。少しでも患者様のご負担を軽減できるように十分に連携してまいります。